— Newsletter Archive: Newsletter Vol. 19, 2025/2/21 —
倉庫フロア DX ソリューション
「HAKO-FLO®(ハコフロ)」
– 2025年の RFID 技術動向 –
前回のニュースレターでは、HAKO-FLO® EZ-SnapAir や EZ-report による写真を活用した倉庫管理についてご紹介しました。
今回は、今年 2025年の RFID 技術動向についてご紹介します。
2025年、RFID 技術は、オートメーション、リアルタイム追跡、効率化への需要が高まる中で、大きな成長と革新が期待されています。市場規模は 2025年に 167.3億米ドルに達し、2030年までの年間平均成長率 (CAGR) は 11.68%と予測されています。
小売業では在庫管理や盗難防止、顧客体験の向上に RFID が活用され、医療分野では米国政府による医薬品トレーサビリティや食品サプライチェーンの透明性に関する規制が、RFID 採用を加速させると予想されます。
技術面では、薄膜フレキシブル RFID タグやエネルギー ハーベスティング型パッシブタグなどの先進的なタグ、クラウドベースのソリューションが注目を集めると思われます。これらの革新により、RFID の費用対効果が向上し、より多くの企業が導入しやすくなると予想されます。
一方で、導入時の技術的な複雑さやデータ セキュリティへの懸念が、より広範な採用へのハードルとなる可能性があります。しかし、産業界が自動化、効率化、持続可能性を重視する中で、米国の RFID 市場は今後さらに拡大すると予想され、RFID はサプライチェーンの最適化や業務能力の向上において重要な役割を果たすことになると思われます。
以下に、2025年の RFID 業界における主要な 5つのトレンドをご紹介します。
- セキュリティ機能の強化
RFID タグは、高度な暗号化アルゴリズムや安全な通信プロトコルを採用し、不正アクセスやデータ盗難を防ぐ設計が進んでいます。特に医療、物流、小売業界など、個人情報や機密情報の保護が重要な分野での需要が高まっています。- 暗号化アルゴリズム: 保存データを保護するためのより高度な暗号化技術を採用。
- より安全な通信プロトコル: 2024年1月に承認された EPC RFID 第2世代 UHF RFID 規格リリース 3.0 (Gen2v3) には安全な通信プロトコルが含まれ、許可された RFID リーダーのみがタグデータにアクセス可能。
- モバイルデバイスとの統合
スマートフォンをはじめとした携帯端末において RFID 技術のサポートが進んでおり、搬送中や移動中でも追跡・監視が可能になります。これによりリアルタイムでのデータ アクセスや柔軟性が向上します。- 米Zebra Technologies社の EM45シリーズ RFIDモバイルコンピュータは、UHF RFID 機能を内蔵した同社初のスマートフォンで、最大 1メートルの読み取り範囲と毎秒 20タグの読み取り能力を備えている。
- 米Zebra Technologies社の EM45シリーズ RFIDモバイルコンピュータは、UHF RFID 機能を内蔵した同社初のスマートフォンで、最大 1メートルの読み取り範囲と毎秒 20タグの読み取り能力を備えている。
- 持続可能性と環境配慮型ソリューション
環境への影響を最小限に抑えるため、持続可能な RFID ソリューションへの注目が集まっています。メーカー各社は生分解性素材を使用した RFID タグを開発しており、プラスチックを完全に排除し、環境汚染を大幅に削減します。環境に優しい RFID タグは、製造時の CO₂ 排出量を削減することができ、例えば、従来のエッチング アルミニウム/PET タグと比較して、生分解性タグを 100万個使用することで、1,600kgの CO₂ を削減することが可能です。
さらにチップレス RFID 技術も今年登場する見込みで、使い捨てタグの環境への影響を減らす取組みが進んでいます。- 生分解性素材: 使い捨てタグの環境負荷を軽減するため、生分解性素材を使用したタグ開発が進行中。多くの生分解性 RFID タグは紙製品と一緒にリサイクルすることができ、埋立廃棄物の増加や既存のリサイクルの流れを妨げることがないよう保証されている。
生分解性 RFID タグに使用される材料には、トウモロコシのデンプンやサトウキビなどの再生可能資源から作られるポリ乳酸 (Polylactic Acid、PLA) や、100% 繊維ベースの紙、再生可能で成長が早い竹など。 - Avery Dennison 社の「AD Pureシリーズ」: PET プラスチックを完全に排除した RFID インレイとタグを提供。
- チップレス RFID 技術: シリコンチップを不要とし、再利用可能で環境負荷の少ないタグとして注目されています。代表的なチップレス RFID 技術には以下のようなものがある:
- プリント エレクトロニクス (Printed Electronics):
インクジェットやスクリーン印刷などの印刷技術を使用して導電性インクで製造され、紙や繊維など柔軟な基材上で低コストで大量生産が可能に。 - 共振技術 (Resonant Techniques):
スプリット リング (Split Rings) やミアンダー ライン (Meander Lines) などの共振要素を使用して、データをエンコードするための固有の周波数応答を生成。 - 周波数領域エンコーディング (Frequency-Domain Encoding):
異なる周波数に調整されたダイポールアンテナのグリッドを使用。リーダーは周波数スイープを行い、反射信号内の減衰箇所を特定してエンコードされた情報を抽出。
- プリント エレクトロニクス (Printed Electronics):
- 生分解性素材: 使い捨てタグの環境負荷を軽減するため、生分解性素材を使用したタグ開発が進行中。多くの生分解性 RFID タグは紙製品と一緒にリサイクルすることができ、埋立廃棄物の増加や既存のリサイクルの流れを妨げることがないよう保証されている。
- AI および IoT との統合
RFID システムは AI や IoT 技術と統合され、在庫管理やロス防止能力、データ分析がさらに高度化します。IoT 技術と統合されたシステムは、AI を活用してボトルネックを予測し、リアルタイムで物流を調整し、輸送・配送プロセスをより合理化する支援が可能です。- IoT ネットワークとの連携: 部材や貨物の位置や状態に関するリアルタイム データを提供。
- 機械学習アルゴリズム: 異常な在庫移動やセキュリティ侵害の兆候を検知し、運用セキュリティを強化。
- 小売業界での自動化拡大
小売業界ではリアルタイム在庫管理や eコマース運営を支える重要技術として RFID が期待されています。- 自動チェックアウト: RFID 対応ショッピングカートやレジカウンターが商品を自動的にスキャン・計算。
- 無人店舗: IoT およびスマート POS システムと連携した自律型店舗が登場し、顧客体験を向上。
店舗内の随所に設置された RFIDリーダーや画像処理システムを使用して、顧客が店内を移動する際に商品を追跡することで、チェックアウト ラインを完全に排除。
例としては、顧客が退店時に自動的に請求される「Just Walk Out」技術を活用した Amazon Go スタイルの店舗があります。このシステムは RFID タグを AI 及び IoT と統合し、リアルタイムの在庫更新と自動支払い処理を可能にし、完全に自律的な買い物体験を提供。
これらのトレンドは、セキュリティ、効率性、持続可能性、および先進技術との統合という観点から、多様な業界で RFID 技術が進化し続けていることを示しています。
特許出願中
弊社では、クラウドサービスをはじめ業務効率効果の高い技術を活用し、「HAKO-FLO® (ハコフロ)」として導入しやすいサービスをご提供させていただいています。また、これらの技術を現場で活用するためのコンサルティングもご提供させていただきます。
HAKO-FLO® は、お客様と共に持続可能な物流現場の実現を全面的にサポートしてまいります。ご質問やご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
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