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物流DX最前線―米国市場調査から見えた新たな可能性 – HAKO-FLO Newsletter Vol. 36

— Newsletter Archive: Newsletter Vol. 36, 2026/7/23 —

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物流DX最前線

― 米国市場調査から見えた新たな可能性 ―

今月は、HAKO-FLO チームに新たに加わったメンバーが実施した米国物流 DX 市場調査の内容をご紹介します。
米国物流市場では、RFID、IoT、AI、自動化技術への投資が加速しており、多くの企業が倉庫や物流現場のデジタル化に取り組んでいます。
現在、日本の物流業界でも「2024年問題」以降の効率化が急務となっていますが、一歩先を行く米国の現場では今、何が起きているのでしょうか?
今回の調査では、単なる市場規模や技術トレンドだけでなく、物流事業者が実際にどのような課題に直面し、どこに投資価値を見出しているのかを分析しました。
日本では物流業界の「2024年問題」(物流能力不足) を背景に、限られた人員でより多くの業務をこなすための DX 投資が加速しています。今回の米国市場調査でも、RFID や IoT といったハードウェアそのものではなく、現場データを活用して業務効率と収益性を向上させるソフトウェアへの投資が拡大していることが確認されました。この流れは、日本と米国に共通する物流 DX の大きなトレンドと言えそうです。


2026年 8月 20日 (木)、21 (金) に東京ビッグサイトで開催される DXPO 東京’26[夏] に、倉庫業務の効率化を支援する DXソリューション HAKO-FLO® を出展します。
出展内容に関しては、、本ニュースレター末尾の案内をご参照ください。


米国物流 DX 市場 4つの主要トレンド

これまで RFID 市場は、タグやリーダーなどのハードウェアが中心でした。しかし現在では、ハードウェアそのものよりも、それらから取得したデータを活用して現場を可視化し、業務改善や自動化につなげるソフトウェア領域に価値が移りつつあります。
物流業界では「モノを読み取る」こと自体が差別化要因ではなくなり、その先にある可視化、分析、ワークフロー改善、AI 活用が競争力の源泉となっています。
これは HAKO-FLO® が目指している “現場の見える化” という方向性とも非常に親和性が高いトレンドです。

1 価値は「ハードウェア」から「ソフト・ワークフロー」へ

RFID の価値は、単に「タグを読み取るハード」から「データを可視化し現場を動かす運用ソフト」へとシフトしています。

RFID ソフト市場の急成長: RFID ソフトウェアは 2024年に前年比 +27% の成長を記録し、2030年には 34億ドル ($3.4B) 規模に達すると予測されています。

コモディティ化するハード: リーダー (読取機) 単体での差別化は困難になっており、取得したデータをどう現場の運用に活かすかが勝負の分かれ目となっています。

2 想像以上に大きい 「手作業」 による金銭的ロス

調査の中で特に印象的だったのは、物流現場の小さな作業ミスや情報不足が、想像以上に大きな損失を生み出しているという点です。
例えば米国の航空貨物業界では、貨物の寸法や重量情報の誤りによる請求漏れ (Under Billing) が年間数億ドル規模で発生していると推定されています。また、貨物の破損や紛失、盗難などによる損失も非常に大きく、状態証跡や写真記録の重要性が高まっています。
さらに、多くの倉庫では依然として手作業による採寸が行われており、クレーム処理に必要な証跡管理も十分とは言えません。
このような課題は単なる業務効率化ではなく、「収益改善」や「損失防止」に直結するため、多くの企業が投資対象として注しています。

貨物の請求漏れ (Under-billing): 年間 2.5億ドル ($250M+) 以上。

貨物の損害・盗難・紛失: 年間 500億ドル ($50B+) 以上。

手作業による採寸: いまだに 85%の倉庫が手作業で採寸を行っており、3〜7% の誤差が発生。

3 市場のサイロ化と「ホワイトスペース」の存在

現在の物流ソリューション市場を見ると、採寸システム、状態記録アプリ、RFID 管理システム、クレーム管理システムなどがそれぞれ独立して提供されており、カテゴリごとに分断 (サイロ化) しています。
しかし、現場で発生する一連の業務を単一のモバイルアプリやクラウドサービスで統合的にカバーするプレイヤーはまだ多くありません。
言い換えれば、

・貨物を識別する

・状態を撮影・記録する

・寸法や重量を取得する

・履歴を管理する

・クレーム対応につなげる

といった業務をシームレスにつなぐ領域には、まだ大きな市場機会が残されていることが分かりました。

4「Mid-Market (中堅企業)」における最大の未充足ニーズ

今回の調査では、米国市場の中でも特に Mid-Market (中堅企業層) に大きな可能性があることが見えてきました。
大企業ではすでに高度なシステム導入が進んでいる一方、小規模事業者では IT 投資そのものが難しいケースもあります。その中間に位置する企業群では、RFID などのハードウェア導入は進んでいるものの、その投資効果を最大化するソフトウェアや運用基盤が不足しているケースが多く見られます。
中堅企業のシステム投資意欲は 26% から 43% (2024年→2025年) へと物流 DX 投資への意欲も年々高まっており、このセグメントは今後の成長市場として期待されています。

DX投資の成否を決めるのは ROI (投資対効果)

物流 DX への投資は年々拡大していますが、多くの企業が最も重視しているのは、新しいシステムを導入することそのものではなく、その投資がどれだけ早く利益改善につながるかです。
今回の調査では、RFID や自動化ソリューションの導入が期待通りの成果を上げられないケースも少なくないことが分かりました。その主な理由は技術的な問題ではなく、現場の業務プロセスやワークフローと十分に連携できていないことにあります。
例えば、

・RFID リーダーを導入したが、取得したデータが活用されていない

・倉庫管理システム (WMS) と現場データが連携していない

・現場担当者が新しい運用に定着できていない

といったケースでは、期待していた ROI を実現することが難しくなります。
一方で、DX 投資が成功している企業では、

・貨物採寸精度の向上

・クレーム対応時間の短縮

・貨物状態の証跡管理強化

・誤出荷や再配送の削減

など、収益改善やコスト削減に直接結びつく領域に重点を置いています。
そのため米国市場では、単なるハードウェア導入ではなく、「現場データを活用して継続的に業務改善を実現するプラットフォーム」への投資が加速しています。
言い換えれば、物流 DX の ROI は、
「どれだけデータを取得したか」ではなく「取得したデータによってどれだけ利益改善できたか」
によって評価される時代になりつつあります。

調査から得られた HAKO-FLO® の方向性

今回の市場調査から見えてきた最大のポイントは、「物流 DX の価値は現場データの活用にある」ということです。
RFID や IoT といった技術そのものではなく、それらを使って現場を可視化し、業務改善や意思決定につなげる仕組みが求められています。
また、物流 DX 投資の成否を左右する ROI (投資対効果) の観点からも、単なるデータ収集や作業効率化ではなく、請求漏れ防止、貨物状態の証跡管理、誤出荷削減といった収益改善に直結する領域への取り組みがますます重要になっています。
HAKO-FLO® がこれまで取り組んできた現場可視化や作業デジタル化の考え方は、こうした市場ニーズとも一致しています。今後も現場情報を一元化し、物流現場の課題解決に貢献できるソリューションとして、さらに進化を続けていきたいと考えています。

(1)「作業時間の削減」から「金銭直結の痛みの解決」へ
単なる作業効率化 (作業時間の削減) だけでなく、運賃精度、誤出荷削減、状態証跡 (エビデンス管理) といった、「現場の直接的な金銭ロスやクレームを防ぐ機能」こそが、お客様が最も対価を払う領域です。

(2) サイロ化を打破する「統合プラットフォーム」へ
分断された現場のデータを 1つのモバイル・クラウドで束ね、WMS (倉庫管理システム) ではカバーできない「物理現場の実態」をリアルタイムに見える化する基盤を HAKO-FLO® は提供していきます。

特許出願中

HAKO-FLO® は、現場データを利益につなげる Warehouse Floor Visibility 基盤として、お客様の持続的な ROI 向上を支援していきます。
物流現場の課題や今後の DX 推進についてお悩みがございましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。


お問い合わせページへ



DXPO 東京’26[夏] に出展

2026年 8月 20日 (木)、21日 (金) に東京ビッグサイトで開催される DXPO 東京’26[夏] に、倉庫業務の効率化を支援する DX ソリューション HAKO-FLO® を出展します。(EC・通販 (4階・西3ホール) 小間番号: 17-5)

HAKO-FLO® は、倉庫 DX のセレクトショップとしてさまざまな DX ソリューションを組み合わせながら、現場の課題改善を実現するプラットフォームです。現場の声を反映した設計やセミカスタム対応により、導入後すぐに効果を実感いただけるのが特長です。
従来紙ベースで行われていた検品や棚卸、在庫管理、書類作成といった作業をデジタル化し、現場の負担を大幅に軽減して、倉庫業務の効率化とペーパーレス化を強力に推進します。

会場では、実際の操作感を体験いただけるデモ機を展示し、現場での導入イメージを具体的にご確認いただけます。
ブースには HAKO-FLO® の開発・導入を担当するスタッフが常駐し、お客様の課題やご要望に応じた個別相談にも対応させていただきます。物流現場の DX を検討されている方にとって、実機を通じて HAKO-FLO® の機能や効果を直接ご体感いただける絶好の機会です。

ぜひこの機会に弊社ブースにお立寄りください。