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RFID JOURNAL LIVE! 2025: RFID・IoT 技術動向 | HAKO-FLO Newsletter Vol. 23, 2025/6/24

— Newsletter Archive: Newsletter Vol. 23, 2025/6/24 —

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今年も先月 (2025年5月) RFID JOURNAL LIVE! がラスベガスで開催されました。RFID や AI、IoT などの最新技術が一堂に会する世界最大級のカンファレンス・展示会で、今年も 100 社以上の出展者や業界リーダーが集まり、RFID タグやリーダー、ソフトウェアの新製品、実際の導入事例が数多く紹介されました。

 注目されたのは、AI と RFID の連携による業務の自動化や分析力の向上で、これらの技術が小売、医療、物流など多様な分野で実際に活用され始めている点です。IoT やブロックチェーン、生成 AI、デジタルツインといった先端技術との融合が進んでおり、RFID の可能性がさらに広がってきています。
初日の基調講演「Harnessing AI for Business Transformation: From Enthusiasm to Deployment」では、インテルの Stacey Shulman 氏が AI のビジネス変革への活用について語り、AI が急速に進化し、企業の業務改善計画に不可欠な存在となっていることが指摘されました。AI の潜在力を現場での実装に落とし込み、生産性向上や新たな成長機会の創出につなげることが今後企業に求められる点を指摘されていました。
加えて、UPS や BAE Systems による大規模な RFID 導入事例や、自動化・トラッキングの最前線についても紹介されました。

 ハードウェア面では、固定型やオーバーヘッド型リーダーなど新しいリーダーインフラの進化や、液体センシングやパッケージ一体型など革新的なインレイ製品も展示され、従来の手動スキャンから自動・リアルタイムなデータ取得、そして多様な現場への柔軟な RFID 導入を可能にする、RFID 技術の応用範囲の広がりが紹介されました。
固定型インフラのオーバーヘッド型リーダー (天井設置型リーダー) は、店舗や倉庫の出入口や通路に設置して自動的かつ常時RFIDタグを読み取る「常時オン」型の運用が可能な製品が出展されていました。
最近モデルが増えてきているハンドヘルド型デバイスでもスマートフォン型の一体型 RFID リーダーは、現場作業者が持ち歩きながら高い処理能力でアプリケーションをローカル実行でき、業務効率を大幅に向上させる点が評価されています。
また RFID モジュールをベースにした組み込み型リーダーも増えており、医薬品キャビネットや IoT ゲートウェイなど、さまざまなインフラに RFID 機能を簡単に統合できるソリューションも出展されていました。

EU (ヨーロッパ連合) のデジタルプロダクト パスポート (DPP: Digital Product Passport) 義務化を背景に、サステナビリティやトレーサビリティの強化、循環型経済への対応も話題となりました。DPP は製品ごとにデジタル情報を紐付け、原材料からリサイクルに至るまでのライフサイクル全体をトラッキングすることで、企業が規制対応や廃棄物削減、消費者への透明性提供を実現できる仕組みです。RFID や IoT 技術の活用によって、こうしたデータ収集と管理が自動化・精緻化され、持続可能なサプライチェーンの構築を目指しています。

RFID Journal Awards

 毎年注目しているのが RFID Journal Awards です。今年で 19 回目を迎え、RFID および関連技術における優れた業績を称えます。RFID や IoT 技術の成功事例、あるいは新しい RFID ないし IoT 製品やサービスの導入によって際立った成果を上げた企業が表彰されました。

Source: Emerald/RFID Journal, RFID JOURNAL LIVE! 2025

今年は以下の7つのカテゴリーで表彰が行われました:

  • Best Manufacturing or IIoT Implementation (最優秀製造業またはIIoT導入賞)
    Cummins社: RFIDを活用したリターナブル輸送資材 (RTI) 管理で製造工程の梱包廃棄物を削減。
  • Best Retail Implementation (最優秀小売導入賞)
    C&A社: 17カ国、1,220店舗以上と流通センターにRFIDを全面導入し、在庫データの精度向上や業務プロセスの標準化、顧客体験の最適化を実現。
  • Best Supply Chain/Logistics Implementation (最優秀サプライチェーン/物流導入賞)
    Maersk Logistics & Services USA社: RFID搭載ドローンによる倉庫在庫管理の自動化で、業務効率とサービス品質を向上。
  • Best Healthcare or Food Implementation (最優秀ヘルスケア導入賞)
    Sentara Health社: ノーフォーク総合病院でRFIDを活用し、危険薬剤や心臓治療用薬剤のトラッキングを行い、廃棄物削減や患者ケア向上に貢献。
  • Best RFID Implementation (Other Industry) (その他産業における最優秀RFID導入賞)
    米国海兵隊 (United States Marine Corps): MCPIC (Marine Corps Platform Integration Center) システムにより、重要装備のインベントリ管理を効率化し、数週間かかっていた棚卸し作業を数時間に短縮。
  • Best RFID/IoT/AI Implementation (最優秀RFID/IoT/AI導入賞)
    UPS社: IoT、デジタルツイン、データ分析、生成AIなど先端技術を活用し、効率化や持続可能性、顧客満足度向上を実現。
  • Best New Product (最優秀新製品賞)
    Powercastのワイヤレス給電・バッテリーレスRAIN RFIDセンサータグ (データセンター向け) が受賞。メンテナンス不要で温度・湿度などのデータを記録でき、医療・食品・データセンターなど幅広い分野での応用に期待。

弊社の倉庫 DX ソリューション「HAKO-FLO® (ハコフロ)」では、今回ご紹介した市場のトレンドを意識しながら、お客様のペインポイントを解消するソリューションを融合し、提案して参ります。
お困りの課題がありましたら是非一度ご相談ください。

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