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測る作業を、もっとシンプルに。EZ-dimensioner 新登場!- HAKO-FLO Newsletter Vol. 32

— Newsletter Archive: Newsletter Vol. 32, 2026/3/23 —

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前回のニュースレターでは、RFID を活用した「個体識別の高速化」が、倉庫の点在するデータを「線」へとつなぐ物語の始まりであることをご紹介しました。しかし、現場の DX を完成させるには、荷物の身元だけでなく、その「物理的な実態」をいかに正確に、かつ負担なく記録できるかが鍵となります。

この度 TOKYO ELECTRON DEVICE AMERICA INC. (TEDAI) では、貨物の「正しい姿」を、手間なく・誰でも・一貫して記録できる新ソリューション HAKO-FLO®EZ-dimensioner」をリリースしました。これまで作業者の経験と勘、そしてアナログな道具に頼ってきた「計測業務」を根底から変革します。

特許出願中

物流現場がいま直面している課題

物流現場において、正確な在庫把握と誤出荷防止は永遠の課題です。しかし、従来のバーコード中心の運用や手作業の採寸では、「手間」と「リスク」が常に付きまとっています:

 • アナログな作業工程: 荷物を探し、目視し、一つずつスキャンや採寸を行う手間
 • 人的ミスの介在: 手書きの書き写しや、システムへの転記作業で発生する入力ミス
 • 品質のバラツキ: 作業者ごとに異なるメジャーの当て方や、積み方の解釈によるデータの不統一

倉庫や物流拠点では、採寸・計量・外観確認といった当たり前の作業が、実は非常に大きな運用負荷となっています。EZ-dimensioner は、荷物を所定位置に「置くだけ」で、寸法・重量・荷姿画像を一括で自動取得するため、作業者の熟練度に依存する必要がありません。誰が担当しても、一瞬で「正確な事実」が得られます。

EZ-dimensioner がもたらす変化

EZ-dimensioner が実現する 「測定の自動化」 は、あらゆる倉庫業務に効果を発揮しますが、とりわけ EC 物流や航空貨物の分野では、その価値がより明確に表れます。
これらの業界では、取り扱い点数の多さやスピード要求の高さ、そして 「寸法・重量」 が直接コストや品質に影響するという特性があり、測定精度とデータの信頼性が競争力そのものと言っても過言ではありません。

EC 物流の現場では、日々大量の商品が入庫・保管・出荷され、その一つひとつが異なるサイズや重量を持っています。さらに、同一商品であっても梱包形態が異なったり、シーズンごとに仕様が変わったりすることも珍しくありません。その結果、システム上のマスターデータと実際の荷物との間にズレが生じ、送料計算や保管計画、顧客対応に影響を及ぼすケースが見られます。
EZ-dimensioner を入庫時や初回取り扱い時に活用することで、こうしたズレは大きく解消されます。荷物を置くだけで取得される実寸・重量・荷姿画像が、そのまま SKU 情報と紐づけられ、正確なマスターデータとして蓄積されていきます。これにより、想定値ではなく実測値に基づいた在庫管理や送料計算が可能となり、過剰梱包や不要なコストの可視化にもつながります。
また、出荷前に EZ-dimensioner を通すことで、梱包状態やサイズの確認が自然に行われ、出荷品質の向上にも寄与します。万が一、配送後に問い合わせやクレームが発生した場合でも、出荷時点の荷姿を示す客観的なデータが残っているため、迅速かつ冷静な対応が可能になります。結果として、カスタマーサポートの負担軽減と顧客満足度の向上を同時に実現します。

航空貨物の分野では、貨物の取り扱いにおいて 「正確な測定」 が持つ意味はさらに大きくなります。運賃は実重量ではなく体積重量(Chargeable Weight)によって決まることが多く、わずかな採寸誤差がコストや請求トラブルにつながることも少なくありません。従来の手作業による採寸では、作業者や拠点によるバラつきが避けられず、荷主・フォワーダー・航空会社の間で認識の違いが生じる要因となっています。
EZ-dimensioner を導入することで、こうした課題は根本から改善されます。受入れ時点で寸法と重量が自動的に計測・記録され、そのデータが請求重量算出の明確な根拠となります。数値とともに荷姿画像も保存されるため、「どのような状態で、どの大きさだったのか」 を後から正確に説明でき、不要な交渉や確認作業を大幅に削減できます。
また、航空貨物では複数の事業者が関与する工程が多く、輸出入ハンドリングや積み替えの過程で荷姿が変化した場合、その責任範囲が曖昧になりがちです。EZ-dimensioner によって各工程の節目で同一基準のデータと画像を残すことで、貨物の状態を時系列で追跡でき、トラブル発生時にも客観的な判断が可能になります。これは、国際輸送においてますます重要視される 「説明可能性」 を支える重要な要素です。

さらに、正確な三次元サイズデータは、トラックへの最適搭載支援や 航空貨物の ULD (Unit Load Device) への積付計画およびスペース最適化にも活用できます。これまで経験や勘に頼っていた積付判断をデータに基づいて行えるようになり、スペースロスの削減や収益性向上にも貢献します。

EZ-dimensioner が実現する「測定の自動化」の進化

従来、倉庫や物流現場における「測る」という行為は、極めてアナログで、作業者の技量に依存しやすいプロセスです。
メジャーを当て、重さを量り、写真を撮り、メモを取り、後でシステムに入力する ─ こうした複数工程の積み重ねは、担当者の負担を増やすだけでなく、データ品質の一貫性を保つことを難しくしています。
EZ-dimensioner は、この「点在する工程」を丸ごと統合し、測定行為そのものを設計し直すというアプローチで生まれたソリューションです。

  1. 貨物を置くだけで「瞬時に評価が完了する世界」へ
    EZ-dimensioner の最大の特徴は、ワンアクションによる完全自動化です。
    荷物を所定位置に置いた瞬間に、以下の一連データがシームレスに取得されます:

 • 三辺寸法 (L / W / H) )の高精度スキャン
 • 重量測定の自動取り込み
 • 荷姿画像の自動撮影
 • データの統合と保存 (HAKO-FLO® CLOUD とのリアルタイム連携)

作業者が意識するのは「置く」という動作のみ。
これまで採寸 → 記録 → 撮影 → ファイル整理 → システム入力、という 5 つ以上あった工程が 1 工程に凝縮されます。

  1. 熟練者の“勘と経験”に頼らない測定プロセスへ
    従来の計測では、

     • メジャーの当て方が人によって違う
     • 荷姿の凹凸をどこまで含めるか判断が分かれる

    など、データのブレは避けられません。
    EZ-dimensioner は、光学・重量・画像の三要素を同時処理するため、誰が操作しても常に同じデータ基準となり、現場品質を均一化します。
    新任スタッフでも、ベテランと同じ精度でデータを残せるため、教育負荷の軽減にも大きく貢献します。
  1. 「数字」と「写真」が自動で結びつく安心感
    現場で多いのが、

     • 撮った写真と計測データが一致しない
     • どの画像がどの貨物のものか後から分からない

    といった運用上の混乱です。
    EZ-dimensioner なら、計測値・重量・荷姿画像が同一タイムスタンプで自動紐づけされます。
    これは、後工程の次のような業務に絶大な効果を発揮します:

     • なぜこの貨物の請求重量が変わったのか?
     • 荷主に返すべきエビデンスはどれか?
     • 破損のタイミングはどこか?

    現場担当者が「一つひとつ資料を探す」という作業から解放され、トラブル発生時の対応スピードも大幅に向上します。
    万が一のダメージ発生時にも、荷主や運送業者に対して「迅速かつ公正な状況判断」を下すための揺るぎない証拠 (エビデンス) を提供します。
    これは単なる効率化ではありません。顧客に対する「誠実さ」をデータで証明し、強固な信頼関係を築くための決定的な情報です。
  1. 計測が “データ経営の入口” に変わるインパクト
    EZ-dimensioner の導入は、単なる省人化ではありません。
    正確で信頼できる計測データが蓄積されることで、

     • 体積重量に基づく適正運賃の算出
     • 過剰梱包の可視化と改善
     • 保管効率の最適化

    といった、経営・管理レイヤーでの高度な意思決定が可能になります。
    たった 1 つの測定行為が、倉庫全体の運用効率とコスト構造に直接影響を与えるデータ資産へと変わります。
  1. 将来の自動化を見据えた「モジュール化された測定プラットフォーム」
    EZ-dimensioner は単独で導入するだけでなく、RFID QueryEZ-reportEZ-SnapAir など HAKO-FLO® の他コンポーネントと連携することで、計測 → 記録 → 状態判断 → 配置 → 追跡までを一気通貫でデジタル化します。
    これは倉庫の「自動化前提の設計」に向けた重要な基盤となり、将来的にはロボットとの連携、AGV / AMR との協調、AI 最適化などへの発展も可能です。

特許出願中

EZ-dimensioner がもたらす本質的な価値は、「測る」 という一見地味な作業を、単なる現場業務から、経営判断や顧客信頼を支える重要なプロセスへとレベルアップさせる点です。
正確で一貫性のある測定データが蓄積されることで、業務効率の向上だけでなく、コスト構造の見直しやサービス品質の向上といった、中長期的な競争力強化につながっていきます。

2026年、倉庫は「データに基づく強靭な物語」へ

物流 DX は、自動化を前提とした新しいフェーズに入りました。HAKO-FLO® は、現場の作業動線に沿ったカスタマイズや運用定着の支援まで、一貫してサポートいたします 。
ダメージ報告やサイズ計測の作業を、よりシンプルで確実な仕組みに。
現場とテクノロジーで「次世代の当たり前」をつくっていきましょう。

EZ-dimensioner のデモンストレーションのご依頼や、現在の作業動線における導入シミュレーションなど、ぜひお気軽にご相談ください。


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