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北米 RFID 情報 (2022年11月)

「RFID in Manufacturing」バーチャル イベント (2022/11/3)

 製造業界では RFID と IoT (Internet of Things) 技術を採用し業務改善が進められています。RFID Journal が 11月3日(木) に開催したバーチャル イベント「RFID in Manufacturing 2022」では、工具や治具をはじめ、再利用可能な容器 (containers) や仕掛品、完成品在庫などを追跡することによって、企業がいかにコストを削減し、効率を高めることができるかがフォーカスされ、製造ラインの展開計画の立て方や、製造業で RFID を使用する6つの理由、RFID と PLC や製造システムとの統合方法について講演されました。

 製造ラインで RFID を活用する場合、部材の管理が主な目的となるケースが多く、RFIDを導入することで作業時間が短縮でき最も費用対効果が高くなる作業工程を洗い出すことが重要な作業となります。また RFID を導入するにあたり必ず必要となる手順が RFIDタグの準備作業ですが、製造現場の状況に応じて事前に RFIDタグにデータの書込みや印字を行っておくのか、あるいは製造現場において RFIDタグに書き込み・印字を行うのかといった、RFIDの活用に関する作業分散の判断も導入効果に大きく影響してきます。さらに RFIDを導入する際、上位の WMSや ERP との連携を考慮し、RFIDタグにどのようなデータを書き込むのか、そのデータ フォーマットも含めて検討が必要です。
製造現場を最も理解されている RFID の導入検討を進めるお客様と、RFIDソリューションの豊富な経験と知識に加え柔軟な発想を持ったパートナーが協力することで大きな成果を得ることが可能となります。

「RFID in Manufacturing」バーチャル イベントでは、RFID を製造業に導入する理由 6つが紹介されました:

  1. サプライチェーンにおける精度と信頼性の向上
  2. 生産ラインの効率化
  3. 機器の管理
  4. 在庫管理の精度向上
  5. 資産活用の最大化
  6. 総合的な ROI の向上

これらは比較的容易に現状からの改善効率の数値化・可視化が可能で、多くの製造現場において RFID の導入検討が進めやすい分野です。特に初めて RFID の導入を検討されているケースでは部分効率化から着手し、実際の製造現場でその効果を踏まえて RFID 導入を段階的に進めるアプローチが一つの方法です。

このバーチャル イベントの録画ビデオやプレゼン資料はこちらのページで参照できますので、ご興味のある方は参照されてください。

イベント カレンダー

今後開催される RFID関連イベントのご紹介です。

[Webinar] 2022/11/29(火) 2pm EST “Asset Tracking with Zebra Technologies and ServiceNow“, by Zebra Technologies and ServiceNow

Zebra Technologies社及び ServiceNow社による Zebra Technologies社 MotionWorks Enterprise Asset Management Connector の紹介。
主な内容:

  • 各種センサーやリーダーの導入、設定、管理
  • RFID または Bluetooth Low Energy によるハードウェア資産データの収集
  • 収集したデータからの価値のある情報の取得
  • その情報の ServiceNow社 Hardware Asset Management システムでの活用

[Webinar] 2022/12/20(火) 2pm EST “Top Reasons Why Track and Trace Is Your Best Bet for Inbound and Outbound Applications“, by Bryan Ferguson, Market Product Manager, SICK, Inc.

追跡ソリューション (Track-and Trace) は生産ラインや在庫などをリアルタイムで可視化し、効率的な製品補充や様々な種類の入出荷における追跡を容易にします。
この講演では RFID を用いた資材容器 (containers) の識別によるスーパーマーケットのデジタル化、e-kanbanラックによる RFID を用いた自動資材発注、そしてデジタル化が進む中での追跡ソリューションの総合的な優位性を紹介。

[Virtual Event] 2023/02/07(火) “RFID in Retail and Apparel Virtual Event“, RFID Journal

小売・アパレル企業による社内およびサプライチェーン ネットワーク内での RFID技術の採用が進んでいます。近年 RFID がもたらす価値は在庫の可視化をはるかに超えて、柔軟な小売業の基盤を構築するまでに発展しています。
このバーチャルイベントでは、競争が激化する市場において世界中の小売業者がどのように RFID を活用して機敏性を高めているかを紹介。

[Virtual Event] 2023/3/9(木) “Smart Packaging: Revolutionizing the Link Between Manufacturers and Consumers“, RFID Journal and IoP Journal

サプライチェーンの自動化は業務効率の向上と収益性の向上につながります。RFID、バーコード、QRコード、デジタル印刷などのパッケージング・インターネット (IoP: Internet of Packaging) 技術の採用・導入が進み、在庫管理や真正性 (Authenticity) 、セキュリティ、顧客体験などの分野において新たな競争市場優位性が発揮され始めています。
このイベントでは、IoP技術がどのように消費者が製品を購入する前に知っておくべき情報を提供し、顧客との関係強化を支援できるかや、製品の信頼性、持続可能性、さらに測定可能な投資対効果がどのようにもたらされるかを紹介。