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物流DXについて(2) 紙の反対はデジタル化?

こんにちは、東京エレクトロンデバイス アメリカの臼井です。

前回、物流 DX とはどういったもので、なぜ物流 DX を推進することが必要なのかについて触れました。また、物流 DX により実際に物流に関わる作業者の方々の働き方が改善されることで、一般消費者にとってもさまざまベネフィットがでてきそうであることがわかりました。
そこで今回は、物流現場では具体的にどのような DX化が考えられるのかをペーパーレス化を例にして見ていきたいと思います。

紙の反対はデジタル化?

現代の生活に欠かせないものの筆頭といえばスマートフォンが挙げられると思います。スマホですね。
このスマホを完全に使いこなせているかどうかは別として、今では全世代 80% 以上の方がスマホを利用しているといわれています。インターネットの使用はもちろん、アプリを使ったスケジュール管理、日々のちょっとした出来事のメモ、デジカメ機能など基本的に何にでもスマホが使えて生活に必要不可欠となりつつあることはご存知の通りです。
あらゆる情報がデジタル化していっているので、紙とペンを持ち歩く機会もめっきり減ってきているのではないでしょうか。最近では年末年始のご挨拶も年賀状でなく、アプリで済ますということも増えてきているように思います。紙の年賀状を準備して 1枚ずつ手書きしていたころが懐かしいですが、今考えると大変な作業でした。(個人的には紙の年賀状の方が温かみがあって好きですが^^)

デジタル化の波にさらされる紙文化…

紙を使うということ

基本的にデジタル化が進むと、ペーパーレス化が進むと言えます。
現在 DX 化は国策でもありますが、2022年は国会でも議事録と官報をインターネットでの閲覧、つまりペーパーレス化させる動きがありました。その経費削減効果は、年間 9700万円ほどの見通しであるということです。紙をなくすだけで 1億円近く経費削減できるというのは驚きです。
では DX 化が進んでいないといわれている物流現場において紙を使うということには、どのような影響があるのでしょうか。

例えば、印刷コストです。
物流現場では物、箱を管理するために紙が利用されている場合があります。倉庫においては、入荷貨物に対して現品票を発行し、その後の現場での在庫管理に利用していくといったユースケースも一般的です。この現品票を 1日に 200枚印刷すると、月の就業日数を 22日とすると 4400枚、モノクロ印刷のコストが約 3円程度と仮定すれば、月に 13,200円 + 紙代、年間 16万円くらいの印刷コスト(+消耗品、プリンタレンタルなどの場合の運用コスト)という感じになるでしょうか。
印刷枚数や紙の種類などによっても様々であると思いますが、場合によってはこれだけでもペーパーレス化で大きなコスト削減につながりそうです。

また、紙を使うことに関しては紙作業を行う人々の人件費や管理コストにも影響してきます。とある調査結果によると、物流業界の紙伝票作業においては、1日あたり約 2時間も紙の伝票作業に時間を費やされているようです。
(出典:PR TIMES 「物流の紙伝票」は、ハンコ、FAXに次げるのか?「年間約3533億円」紙伝票の電子化による経済効果を試算」)

例えば、企業で 10人の作業者が 2時間 紙での仕事を行っている場合、紙での作業に対して 1日 2万円のコスト(時給 1000円と仮定)がかかっている計算です。1か月では 44万円、1年では 528万円となります。
もし、ペーパーレス化することでこの作業時間が半分になれば、新卒社員 1人を雇えるくらいのコスト削減は狙えるかもしれません。

ペーパーレス化で人材雇用も?

また、ペーパーレス化によって削減された作業時間は、その分他の業務に充てることができるので、全体的な業務効率改善、生産性の向上が期待できます。SDGsという観点からも、ペーパーレス化はその第一歩、企業価値の向上につながります。
実際には各企業での紙運用については異なるはずなので、ご自身の会社では月にどのくらいの紙によるコストがかかっているか調べてみるのはいかがでしょうか。意外に無視できない金額になっていて、DX 化による改善が急務になるかもしれません。

ペーパーレス化の方法

東京エレクトロンデバイス アメリカでは、ペーパーレス化のお手伝いとして、ワンタッチで簡単に採寸、レポート作成を実現する HAKO-FLO EZ report と現品票をデジタル化する HAKO-FLO TAG というサービスを提供しております。

HAKO-FLO EZ report は以下のような課題に対して有効なソリューションです:

  • 貨物サイズをメジャーで測定していて負担になっている
  • 損傷貨物が発生した際のレポート作成が大変
  • レポートをデジタル化して効率的保管、共有したい

参照:EZ-report紹介動画

また HAKO-FLO TAGは以下のような課題に対して有効なソリューションです:

  • 紙の現品票だと破れや文字の読みにくさで作業効率が悪い
  • 紙の現品票管理が煩雑
  • 紙の現品票だとデータ共有が非効率である


上記のような課題をお持ちであれば、是非お問合せください。