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PROMAT 2025 RFID 技術動向 | Newsletter Vol. 21, 2025/4/17

— Newsletter Archive: Newsletter Vol. 21, 2025/4/17 —

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倉庫フロア DX ソリューション
HAKO-FLO®(ハコフロ)」
– PROMAT 2025 RFID 技術動向 –

先月 3月17日(月) から 20日(木) の 4日間、米国シカゴの McCormick Place で製造、物流、サプライチェーン業界の最大級の展示会「PROMAT 2025」が開催されました。この展示会は、最新の技術やアイデアなど業界のトレンドを直接体験でき、業界の最新動向を把握できる貴重な機会です。会場は例年の South Hall と North Hall での開催に加え、新しく Lakeside Hall も加わり、Startup をはじめ例年以上の規模となりました。

都市部での倉庫用地の不足や、eコマースの成長による在庫圧迫を背景に、高密度・垂直方向に拡張可能な自動倉庫 (AS/RS: Auto Store/Retrieval System) などの導入が加速しています。限られたスペースの中で在庫管理を効率化しつつ、高スループットを維持するための技術が紹介されていました。
特に印象的だったのは、既存施設内に柔軟に導入できる「レイヤード型自動化ソリューション」の展示で、いわゆる「ブラウン フィールド」への対応を想定しており、新たな建設を伴わずに段階的な自動化を進められる点が大きな魅力です。コスト効率とスピードの両立を可能にするアプローチとして、今後さらに注目が高まることが予想されます。
物流の現場は、今まさに「空間の再定義」が進んでいることが感じられました。

会場で感じた進化する RFID 技術動向

今回の展示会では、従来の「トラッキング」や「在庫管理」といった用途にとどまらず、RFID 技術がさらに使いやすく、そしてよりリアルタイムな活用へと進化しつつあることが印象的でした。
RFID 技術とクラウドや AI (人工知能) を組み合わせたソリューションの提案も複数見られ、データのリアルタイム処理によって、より高度な可視化と判断支援が可能になってきています。たとえば、読み取られたタグの動きを AI が解析し、想定外の移動を検知してアラートを出すといった仕組みや、複数拠点における在庫状況をクラウド上で一元管理する仕組みなどが紹介されていました。こうしたシステムでは、正確でタイムリーなデータ処理基盤の重要性に注目しています。

さらに、RFID 導入のハードルが下がりつつある点にも注目です。タグの製造コストが年々低下しており、これまで導入に踏み切れなかった中小規模の企業にも普及が広がりつつあるようです。初期投資を抑えたサブスクリプション型の読み取り機器も会場で紹介されており、RFID 技術の導入形態自体にも柔軟性が出てきていると感じました。
RFID 技術はもはや単なる識別技術ではなく、現場全体を動かすための「仕組み」の一部として再定義されつつあるように感じました。使いやすさ、データ連携、リアルタイム性、そして運用後の継続的な活用までを視野に入れたトータルな設計が、今後の RFID 技術導入成功の鍵となるのではないでしょうか。

“光るRFIDタグ” で現場が変わる?── Avery Dennison が参考出品していた新コンセプト

今回の「PROMAT 2025」では、会場内を歩いているだけで近い将来の物流現場を感じることができましたが、その中でも特に目を引いたのが、Avery Dennison社のブースで展示されていた LED 付き RFID タグ “AD Lighthouse” です (参考出品)。

このタグはパッシブ型の RFID タグながら、電波を受信した際に内蔵の LED が点灯するというユニークな仕組み。たとえば、広い倉庫内で特定の商品や貨物を探す際、RFID リーダーからの信号で該当タグが光れば、視覚的に場所を即座に特定できるというわけです。

RFID によるトラッキング精度に、“光る” という直感的な UI をプラスしたこのソリューションは、ピッキング効率の向上や誤出荷防止にも大きく貢献しそうです。現在は参考出品段階とのことですが、商品化されれば現場業務のスマート化が一段と進む可能性を感じさせる技術でした。

サプライチェーンに変革をもたらす「AI活用」の現在地と未来図 ── MHI 年次レポートより

先月シカゴで開催された「PROMAT 2025」において、米国マテリアルハンドリング工業会 (MHI) と Deloitte が共同で発表した「2025 MHI Annual Industry Report」は、サプライチェーンの未来を占ううえで見逃せない内容となっています。

本レポートは今年で 12回目となる年次調査で、最新の革新技術がどのようにサプライチェーンを変革し、業務効率を高めながら人手を支援しているかを網羅的にまとめています。

特に注目を集めたのは、AI (人工知能) 活用の急速な進展で、現在 AI を導入している企業は 28% にとどまるものの、今後 5 年以内に 54% が新たに導入を予定しており、AI の活用率は実に 82% にまで拡大する見込みです。
すでに AI は在庫管理、需要予測、物流最適化といった領域で導入が進んでおり、なかでも注目なのは「Agentic AI」と呼ばれる自律型 AI の台頭です。これは、人の指示や監督を必要とせず、リアルタイムでの在庫可視化や予知保全、需要の自動予測などを可能にする新たな形の AI です。

こうした技術の実装には、高品質かつリアルタイムなデータ基盤の整備が不可欠である点も、レポートでは強調されていました。



特許出願中

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