— Newsletter Archive: Newsletter Vol. 29, 2025/12/18 —

2025年は、物流および倉庫業界においてデジタル トランスフォーメーション (DX) が劇的に加速した一年となりました。弊社 TOKYO ELECTRON DEVICE AMERICA INC. (TEDAI) は、倉庫DXソリューション HAKO-FLO® を通じ、お客様の現場革新を支援してまいりました。
人手不足の深刻化やサプライチェーンのレジリエンス強化が求められる中、倉庫運営は従来の「事後分析」から、AI や IoT を活用した「予測型データ活用」に基づくデータドリブンなものへと変化しつつあります。展示会に出展したことで、自動化はもはや「選択肢」ではなく「前提条件」となりつつあり、大規模な初期投資を伴わずに段階的に導入できるモジュール型システムへのニーズが高まっていることを実感することができました。
HAKO-FLO® が実現する「視覚的」な現場管理の進化
年の初めには、HAKO-FLO® ファミリーの新しいサービス「EZ Snap Air」をご紹介しました。このソリューションは、従来の数値やバーコードに依存した管理を超え、スマートフォンで撮影した写真や画像を関係者と共有することで、在庫の正確性を大幅に向上させます。特に、貨物の状態や配置を視覚的に記録することにより、過不足や破損などの問題の早期発見、トレーサビリティの強化、および誤出荷リスクの低減を実現します。

また、EZ report は、光学文字認識 (OCR) 機能による文字情報の自動読み取りや、拡張現実 (AR) 機能を活用した採寸機能を搭載しています。この AR 採寸機能は、保管効率の最適化や輸送コスト算出に不可欠な貨物のサイズ計測を迅速かつ正確に行い、人為的なミスを削減し、在庫管理の効率化を実現します。現場の検品記録や損傷報告の標準化、ペーパーレス化にも大きく寄与します。
DX を牽引するRFID、AI、IoT 技術の融合
2025年は RFID 技術の進化が目覚ましく、市場規模は今後も年間平均成長率 (CAGR) 11.68%で拡大し、サプライチェーンの最適化において重要な役割を果たすと予測されています。
技術トレンドとしては、高度な暗号化アルゴリズムを採用したセキュリティ機能の強化、スマートフォン型一体型リーダーを含むモバイル デバイスとの統合、そして生分解性素材やチップレス技術を用いた持続可能性が注目を集めました。また、タグ製造コストの低下やサブスクリプション型の読み取り機器の登場により、RFID 導入のハードルが下がり、中小規模の企業への普及が広がりつつあることも実感することができました。

特に注目すべきは、AI および IoT 技術との統合です。この統合により、在庫管理、ロス防止能力、データ分析がさらに高度化します。例えば、7月のニュースレターで取り上げた RFID ポータル・スキャン ゲートは、入出荷ドックを通過するタグ付きアイテムを自動で検知・追跡し、ハンズフリーかつ高速な処理能力を実現することで、誤出荷の防止や正確な監査証跡の確保に貢献します。
さらに、AI 活用は今後 5年以内に 82%にまで拡大すると予想されており、人の指示を必要としない「Agentic AI (自律型 AI)」の台頭が注目を集めています。
「現場から始める DX」と人間拡張型オペレーション
高度な自動化が進む一方で、物流現場の最終的な価値は「人」と「技術」の協働によって最大化されることにも注目しています。10月のニュースレターで取り上げた Amazon 配送センター見学ツアーでは、最先端の自律走行ロボットや AI 技術が導入された現場の中核には、ピッキングや検品、品質管理といった工程で最終的な判断を担う「人間の存在」があり、これが「人間拡張型オペレーション」として機能している点が印象的でした。

こうした現場の DX を実現するための、リスクを抑えた導入の第一歩として、11月のニュースレターではウェアラブル ソリューションを取り上げました。スマートグラスや腕装着型スキャナーを活用することで、ハンズフリーな作業指示や AI 検品が可能となり、現場の作業を「見える化」し、データを蓄積・分析する文化の基盤を築くことができます。HAKO-FLO® も、こうした「現場から始める DX」をコンセプトに、お客様それぞれに最適なソリューションとしてカスタマイズも含めて支援させていただいています。
積極的な展示会出展を通じて
当社は、流通情報システム総合展「リテールテック JAPAN」、「IWLA Conference and Expo」、そして「DXPO 東京/福岡」などの主要なイベントに積極的に出展し、HAKO-FLO®のソリューションを実演デモと共に紹介してまいりました。これらの展示会を通じ、物流業界における人手不足の解消と現場作業の可視化という継続的なニーズの高さを改めて実感しました。
来年もお客様のニーズに基づいた新しいサービスを順次リリース予定です。
引き続き展示会へ出展し、多くのお客様とお話させて頂く機会を楽しみにしております。
特許出願中

倉庫 DX ソリューション HAKO-FLO®は、お客様と共に持続可能な物流現場の実現を全面的にサポートしてまいります。倉庫管理の課題や DX 推進についてお悩みでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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